【保健部より】新型コロナウイルス感染症の集団感染を防ぐために
2020年08月19日
学校は、多くの生徒や教職員が、日常的に長時間、場所 行動をともにします。そのことにより、集団 感染を起こしやすいため、感染症の発生・拡大に十分備えることが重要です。国内外の感染状況を見据えると、新型コロナウイルス感染症については 長期的な対応が見込まれる状況 です。感染症対策を徹底しつつも 感染症リスクはゼロにすることはできないという事実を前提としながら、授業や部活動を継続できるように、一人一人が感染症予防の意識を高めていくことが大切です。
各種行事や生徒健康診断等の教育活動を多く控える2学期を迎えるにあたって、国・県教委の方針や、学校内科医三上先生に指導・助言いただいた内容を以下にまとめました 。
『自分が感染しない』だけでなく『自分が周囲に感染させない』ため、以下のことを念頭に置きしっかり行動しましょう 。
<新型コロナウイルス感染症について>
・全国の児童生徒の感染状況…感染経路は「家庭内感染」が半数以上(57%)
⇒「寄宿舎」は「家庭」と同様の状況(例: 8/8 県内の高校寄宿舎で、大規模なクラスター発生)
・ 10 歳未満及び 10 代では、無症状罹患者が他者に広める力を持っている
⇒感染症拡大を生んでいる
・感染症は人の移動とともに流行・拡大する1学期終了後の寄宿舎生の帰省、地域への帰省
・新型コロナウイルス感染症は未だ不明な点が多い
⇒引き続き十分注意する必要がある
このことから、2 学期のスタートは、新年度開始時と同様に学校生活における感染症罹患・拡大のリスクが高まっていると考えられます。 感染症対策は「 やり過ぎ」と思えるくらい慎重な対応が必要な状況(学校内科医より)です。3つの密が重ならないこと、更にリスクを軽減するため、できる限り「ゼロ密 」を目指す事が重要です。
<感染症予防のポイント>
1 基本:マスクの着用
全校マスク着用(教職員・生徒)、寮生は寮生活もマスク着用で過ごすこと
・飛沫感染防止:5 分間の会話で 1 回の咳と同程度の飛沫が飛ぶため
・接触感染防止:自分の目・鼻・口を触ることの抑止
2 健康観察の徹底(登校前の検温) 体調不良者(生徒・教職員)は登校しない
3 「3つの密(密閉・密接・密集)」を避ける、近距離で一斉に大声を出さない
4 手洗いなどの手指衛生
手洗いの徹底:泡立てた石けんを使って30 秒程度丁寧に洗う
手洗いのタイミング
・外から教室 に入る とき
・咳やくしゃみ、鼻をかんだとき
・昼食の前後
・掃除の後
・トイレの後
・共有のものを触ったとき
5 教室清掃の徹底
手の触れる箇所を水拭き・乾燥後、消毒(アルコール消毒液)する
感染源を絶つこと
学校に来ている生徒は元気であることが大前提です
体調不良者は登校しないようにしましょう
1または2がある者は、自宅での休養を徹底してください
1 登校前の検温時:登校前の検温時:発熱(T=37.0℃以上)
※平熱より1℃以上高い体温
2 普段と違い明らかに体調が悪い等
【症状】
頭痛、喉の痛み・鼻水・咳症状、味覚異常、嗅覚異常、体のだるさなど
※新型コロナウイルスに関連する生徒の欠席は、出席停止として扱う
※症状がなくなるまでは、自宅で休養する
※医療受診の際には、事前に病院に電話して様子を伝えてから受診すること
⇒医療機関から自宅で静養の指示が続き不安な場合は、保健所の「帰国者・接触者相談センター」に電話して相談すること
感染経路を絶つこと
飛沫感染(エアロゾル感染)・接触感染
手洗いの徹底
泡立てた石けんを使って30秒程度丁寧に洗う
目、鼻、口、髪に手を持って行かない
粘膜からのウイルス感染を避ける
咳エチケット
くしゃみ・咳が出る時は、顔をそむけて腕の内側にする
近距離での会話や発声
基本:マスクを着用する
※熱中症のリスクが高い場合は外す
※大声を出さない
換気の徹底
1時間に1回休憩時間毎に5~10分間、窓・入り口の全開放
※ 授業担当者:終了時に窓、ドアをあけ、次の授業担当者が閉める
※ エアコン使用時も2か所窓を開放して授業をする
清掃の徹底
清掃時には窓を開け、換気を十分に行うこと
※実施者 担任または担任が指示した生徒
方 法
1 大勢がよく手を触れる箇所※を水拭きする
※戸の取っ手、電灯のスイッチ、窓の鍵部分、教卓・生徒机
2 乾燥後、アルコール消毒液をスプレーしたクロスで消毒する
抵抗力を高めること
・免疫力を高めるため、十分な睡眠、適度な運動やバランスのとれた食事を心がける
・ストレスコントロールを心がける
※ため込まない(相談できる人に早めに相談する)
集団感染のリスクへの対応
新型コロナウイルス感染症対策(国・県の基本方針)
以下の3つの条件(3つの密)が同時に重なる場を徹底的に避けること
1 換気の悪い密閉空間にしない
・換気の悪い場所や集会は避ける
・部室は、換気をしながら時間差で使用する
2 多くの人が手の届く距離に集まらない
・人と人の距離をとること(1~2m程度)
・集団、近距離での活動はなるべく避ける
例)グループワーク 等
3 近距離での会話や大声での発声をともなう活動をしない
教室での授業の配慮
・対面・近距離での活動はしない。
例)グループワーク
・大声を出さない
・道具の共有、貸し借りはしない。
⇒器具や用具を共用が必要な場合は、使用前後に手洗いをする
※忘れ物をしないように気をつけること
3密防止
新型コロナウイルス感染症対策にかかる学校生活上の対応
1 登校
・登校前には必ず検温する。発熱等の風邪症状がみられれば登校しない。
(当面の間出席停止扱いとする)
・必ずマスクを着用する。
・登校時:うがい、手洗いの励行。
2 朝の健康観察
・SHR担当教員から健康観察を受ける。
・担当教員に指示により症状のあるものは挙手をする。
・発熱があり、症状のあるものは保健室へ。(早退する)
3 授業中
・座席の間隔を1~2m開ける。
・教材の共有や貸し借りはしない。
※共用する場合、 使用前後手洗いをすること。
・できるだけ対面や近接にならないようにする。
・窓は開放したまま授業をする。
・室温に配慮する
・喚起(エアコン使用時):外側の前後の窓と廊下側の窓を一部開ける。
4 昼食
・昼食前:手洗いを徹底する。
・昼食時の座席
自席、前向きで食べる。
自分の教室以外に出て食べない。
5 清掃
・窓を全開にして清掃。
・接触感染防止対策。
頻繁に手が触れる箇所※を水拭き・乾燥後、消毒液による拭掃除の徹底。
※戸の取っ手、スイッチ、窓の鍵部分、教卓、生徒机
・担当者が確実に実施すること。
6 部活動
・顧問の指示に従い、三密にならない部活動を実施する。
7 寮生活
・マスクの着用。朝夕の検温。共有スペースや舎室の定期的な換気。
・食事前の手洗いと消毒の徹底。向かい合わせの食事を避ける。
・多くの手が触れる場所の消毒。清掃の徹底。
・十分な睡眠と栄養をとることを心掛ける。
上記についてPDAファイルよりご覧いただけます。
「☆2学期☆R2 新型コロナウイルス感染症対策」をダウンロードする(PDF:743kB)