11月1日(火)、「授業力向上プロジェクト」の取り組みとして知識構成型ジグソー法を用いた授業の第2回研究会を実施しました。
今回も外部講師の方にお越し頂き、事前研修→授業→事後研修という流れで行いました。

知識構成型ジグソー法の流れ

STEP1 プレ記述
「一人では十分な答えが出ない」本時の課題に対して、各自がまず自力で考えてみる

STEP2 エキスパート
本時の課題に対して、より良い答えを出すためのヒントを分担して確認する

STEP3 ジグソー
ヒントを活用しながら、本時の課題の答えを考える

STEP4 クロストーク
グループで見えてきた答えを交流し、比較検討する

STEP5 ポスト課題
一連の学習活動をふまえて、改めて各自で本時の課題に対する答えを記述する

 

今回は数学の授業に知識構成型ジグソー法を取り入れ、生徒がどのように理解をしていくのかを検証しました。

こちらが今回の課題です。(※赤字は先生の予想解答です。)

プレ課題

前回の授業時に生徒達はSTEP1プレ記述のみ取り組んでいます。まだ習っていない内容の問題なので、ほとんどの生徒は解答がでていない状態です。
ここから生徒達がどうやって答えを導き出すのか順を追ってみてきましょう!

 

エキスパート活動

STEP2エキスパート活動から取り組みます。
エキスパート活動ではAグループ、Bグループ、Cグループにわかれ、それぞれのヒントのエキスパートになります。
このあとのジグソー活動では与えられたヒントの説明をしないといけないので、わからないところは友達同士で教え合ってしっかり理解をします。

ジグソー活動

続いてSTEP3ジグソー活動
A,B,Cのメンバーが一人ずついる班を構成し、それぞれA,B,Cのヒントの説明をします。
このジグソー活動で初めて自分のヒント以外の情報を知ります。この新しく得た情報を組み合わせたり、比べたりしながら答えを導いていきます。

言葉に詰まる場面もありましたが、「思い出すからちょっと待ってね」とエキスパート活動で学んだことを自分の言葉でしっかり伝えようとする姿勢が見られました^^
班員も「ゆっくりでいいよ」とお互いを気遣いながら取り組みを進めることができていました!

クロストーク

STEP4クロストークです。
ここでは他の班の考えを聞きに行き、さらに理解を広げ、深めていきます。
この活動で、ジグソー活動で出た答えと違うことに気付く生徒もいました!

最後にSTEP5ポスト課題でもう一度一人で課題に取り組みます。
プレ記述のときとは違い、ほとんどの生徒が正しい答えを記述できていました!
答えを見て「よしっ!」と喜ぶ生徒も。問題が解けるとすっきりしますね^^

解答はこちらです。

ポスト記述(解答あり)

生徒からは、「最初に問題を見たときはさっぱりわからなかった。でも最後にはちゃんと問題を解けるようになっていてびっくりした!みんなで意見を共有し合えるからよかった。」
と話してくれました^^

今回の授業では、生徒達が積極的に他の考えを取り入れようとする姿や自分の考えをしっかり伝えようとする姿勢を見ることができました。
そして、「わからない。教えて。」とちゃんと伝えることで生徒同士で教え合い、互いに理解を深めていく様子も見られ、生徒の主体性も成長したように感じます。

事後研修

授業後の研修では、先生達が今回の授業を振り返り、今後の授業にどう生かしていくか協議を行いました。

お忙しい中お越し頂いた講師、先生方、関係者の皆様ありがとうございました。

 

 

 

引用:教育環境デザイン研究所 COREF

 

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