4月11日(火)、令和5年度 矢上高校入学式を挙行致しました。
入学式の様子をお届けします^^

入学式


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入学式当日は晴天に恵まれ、新入生の初々しい姿を見ることができました!
新しいクラスの掲示をみながらドキドキワクワクです(≧▽≦)!

吹奏楽演奏

吹奏楽部のみなさんがお祝いの演奏で迎えてくれました。

新入生入場

入場

 

入学許可宣言

入学許可

 

校長先生式辞

校長式辞

式辞

春の光に新緑が眩しく映える今日の良き日 邑南町長 石橋良治 様をはじめ ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、令和5年度島根県立矢上高等学校 入学式を挙行できますことを、衷心より感謝申し上げます。

ただ今入学を許可しました92名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。教職員一同、心より皆さんの入学を歓迎します。

皆さんを迎え入れるにあたり、昨年も紹介しました矢上高校の生い立ちについてお話したいと思います。

本校は昭和23年、矢上の地に、ぜひ高等教育の場を、という熱い気持ちと、町民の奉仕により、創立されました。高校設立にあたり当時の町民は「ご飯や漬物は家で教えられる。農業をするのに学問はいらない。」など、否定的であったと聞いています。しかし、「地域の発展は、人づくりにある」という方々の根強い説得により、町民が矢上高校創立という大事業に着手することになりました。

しかし、当時の島根県は戦後の財政難で、新たな矢上高校の建設は考えていませんでした。町は県からの「校舎は地元負担で建設し県に寄付する」という条件を了承し、高校認可にこぎ着けました。矢上高校の土地を提供した植田三四郎さんは、「私たちはどんな犠牲を払っても 矢上高校をつくる大事業を成し遂げねばなりません。子孫のために残すものに これ以上のものはないのです。そのために町民は毎日1時間以上余計に働こうではありませんか」という言葉のもと、町民総出で経費節約のため機械によらず全て人力で敷地の整地作業を行いました。

さらに校舎建築の木材の伐採と運搬も 町民の人力奉仕によりなされました。作業者の総勢7664名。こうして矢上高校は 校歌にもあるように、地域の人々の「愛と奉仕に営みなれた」のです。入学する皆さんにとって、高校の歴史はどうでもよい話だと思います。しかし、敢えてお話ししたのは、他校のように、県の施策により作られたのではなく、町民が町民の意思と手により、地域の将来のために愛を込めて作った、他には無い、素晴らしい誇りある学校の歴史があるということを、知って欲しかったからです。私自身も40年前に矢上高校で学び、その歴史について、ことあるごとに先生から話を聞かされました。小さな高校ですが、このような歴史を持つ矢上高校は、私にとって大きな誇りです。皆さんも矢高生として、この歴史と伝統を受け継ぎ、新たな歴史を築いて欲しいと思います。

「腕に覚えのある人間」 「筋金の通った人間」 「思いやりのある人間」

これは初代校長 岡 磯吉 先生の言葉から始まる本校の校訓です。学ぶことによって力をつけよ、どんな世の中になっても生き抜くだけの力を、勇気を持て!くじけてはいけない!広い心と愛をもて!相手の立場に立つことのできる人になれ!岡先生は機会ある毎に校訓に託す思いを話されたそうです。75年も前の言葉ですが、今も色褪せることなく私たちの目指すべき姿が示されています。一年以上も続くウクライナ侵攻、緊張高まる国際情勢、止まらない物価上昇など、先行きの見通せない社会状況ですが、校訓が示すような、自分の良さや個性を磨き、何事にも動じず、地域や社会に貢献できる、力強く暖かい人間になって欲しいと思います。

さて、3年間悩まされた新型コロナ感染症も、5月8日からはインフルエンザと同等の扱いとなり、生活様式も大きく変わることが予想されます。制約が緩和される中、従来の感染対策を意識し、如何に感染を防ぐのか、マスクを外すのかなど、自ら考え判断し行動する力が求められます。そしてある程度自由が可能になる今後の高校生活は、色々なことに挑戦が可能となります。皆さんには、今まで溜まっていたエネルギーを解放し、大きな成長・進化するチャンスが待っています。このチャンスを逃して欲しくない。何をしてよいのか解らない不安もあるでしょう。しかし矢上高校には皆さんの「成長」を後押しする、多様な感性を持った先輩や教職員、そして地域の人たちがいます。様々な人たちとの出会いを通し、自分を知り、人を大切にし、自分を磨いてください。

最後になりますが、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。今日からの高校生活は「大人」になるための最後の成長の場となります。新たな学習、人間関係や生活の変化により、時には悩み、苦しむ時もあると思います。しかし自己解決能力を育むためには、自ら乗り越える必要があります。苦しいことですが、大人の私達が全てに口を挟むのではなく、適切な距離を保ち、家庭と学校が、それぞれの役割を果たしながら お互いパートナーとして連携・協力を深め、お子様を支えて行くことが大切です。どうか 本校の教育活動推進に、ご理解を頂きながら、ご支援ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

3年後「矢上高校で良かった。立派に成長した」と思ってもらえるよう、教職員一同、精一杯教育に当たることをお誓いし式辞といたします。


令和5年4月11日

島根県立矢上等学校長   駒川 一彦

pdfファイル「令和5年度 入学式式辞」をダウンロードする(PDF:111kB)

 

 

新入生宣誓

宣誓

新入生の代表が宣誓を行いました。

 

来賓祝辞

町長

「矢上高校に入学するという選択を飛躍するためのターニングポイントにして欲しいと思います。そして、いつかは地元に恩返しをしたいという郷土愛を持って欲しいです。一日一日を大切にすごして下さい。」

矢上高校と地域の未来をつくる会(矢上高校コンソーシアム)会長・邑南町町長 石橋良治様より

PTA会長

「矢上高校は色んな目標を持った人が集まっている学校です。5年後、10年後世界に羽ばたける人材になって欲しいと思います。」

PTA会長 寺本英仁様より

 

職員紹介

職員紹介

1年生

  担任 副担任
普通科1組 永瀬真先生 田中良実先生
普通科2組 萬燈智子先生 中井誠先生
産業技術科 仁宮康介先生 松原圭佑先生

 

HR

HR

式終了後には、各クラスで初めてのHR。
式が終わり、緊張が少し解けた様子でした^^

 

入舎式

入舎式

寮に入所する生徒は、入舎式を行いました。

寮長

寮長があいさつをしてくれました!
これから共同生活が始まります。親元を離れ寂しい気持ちもあるかと思いますが、お互いに助け合いながら日々を過ごして欲しいと思います^^

 

 

新入生、ならびに保護者の皆様、この度はご入学おめでとうございます。
楽しいこと、うれしいこと、時には悔しい、悲しいこともあると思います。
色んな経験をして飛躍していって欲しいと思います!これから矢上高校で一緒に色々な挑戦をしていきましょう!^^

今回も矢上高校地域応援団の方に駐車場整備をして頂きました。
いつも本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします!