6月に島根県高校総体が終了し、現3年生が引退しました。新たなキャプテンを中心に来たる県選手権に向けて全部員が鋭意活動中です。


 昨年度までとチームとして大きく異なるのは、女子部員の増加です。これまでは部員数の減少から女子の学校対抗戦に出場ができなかったのですが、今年度は新たに5人の一年生女子が入部をしてくれました。念願の男女揃っての学校対抗戦に出場することができるようになりました。高校からバドミントンを始めた部員が殆どですが、運動能力が高い選手ばかりで、すぐにバドミントンという競技に慣れ、上達してくれると思います。男子部員も7人の一年生男子が入部してくれました。結果として、令和3年度は2年生部員を合わせて16名の部員数となりました。男女共に仲が良く、向上心がある部員達ですので、きっと大会では良い結果を出してくれるだろうと期待しています。今年度はバドミントン専門の指導ができる教員が更に加わり、外部指導者も引き続き指導していただいております。矢上高校バドミントン部が今年度の目標である学校対抗戦ベスト4、中国大会出場という目標を実現するための条件が更に揃ってきたと感じています。現状に甘えることなく、常に感謝の気持ちを持って日々のトレーニングに向かわせたいと思います。総体に続き、ご支援とご協力をいただきますよう宜しくお願いします。

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矢上高校バドミントン部の現状と育成方針、そして「目標」

 新入生が入部して四か月が経過しました。島根県内ではバドミントンを高校から始める生徒が殆どです。顧問の経験上、およそ一年で試合が成立するレベルに成長します。この時期は成長期で、様々なことがうまくいかず、悩んだり苦しんだりする時期でもあります。この時期を乗り越えると突然上達する選手をこれまで目の当たりにしてきたので、現部員にも頑張ってほしいと思います。

 

 さて、矢上高校は島根県内の西部であり、更に山間地域という立地であるため、練習試合をする上で非常に苦労します。最も近いバドミントン部がある高校までは40キロ、車で50分かかります。出雲までは1時間40分、松江までは2時間半と移動にとにかく時間がかかります。そのような中で、選手の送迎をしてくださっているのが、保護者の皆さんです。保護者の皆さんが島根県内は勿論、県外まで送迎をしてくださいます。本当に感謝しております。コロナ禍の中で、公式戦は無観客での開催になっています。保護者の方に選手の活躍を観ていただけない中で、練習試合の送迎は選手の活躍を見られる貴重な場になっているようです。顧問としても、そのようなご意見をいただけるのは非常にありがたく思っています。

 

 部員も様々な地域から集まっています。県外出身者で寮生、県内出身者で寮生、県内出身者で自宅生です。多感な高校生の時期において、寮での集団生活を選ぶことは共同生活での利点もあるのですが、精神的な支えという意味では保護者の方の存在は非常に重要であると感じています。週末には帰省を申し出る選手が複数おり、その理由としては実家でゆっくりしたいというのが本音のようです。やはり、昼間は学校での集団生活、夜間は寮での集団生活と、プライベートな時間が取りにくい現状は、チーム強化の上で無視できない内容であるので、週末に帰省を申し出た選手に対しては積極的に帰省を促しています。高校生世代の選手は技術以上に精神面の管理とケアが重要であり、競技に対して意欲を持って取り組めることが、上達の第一歩だと考えております。顧問の専門は他競技ですが、この部分はどの競技であっても共通する面であると感じています。今後とも保護者の方と連携して、選手を育成していきたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

 さて、部の運営には様々な考え方がありますが、顧問の考えは「やるからには勝つ」というものです。しかし、技術的に優れていれば、社会常識やルール、マナーは守らなくても良いのかといえばそれは違います。一流のアスリートは高い「品格」を有しています。また、強いチームは集団のために、個人がそれぞれの役割を理解し、責任を持って行動することができます。そのような選手や集団を育成するために、顧問が最も重視するのは「規律」です。部内には様々な規律がありますが、中でも重視するのは「時間管理」「挨拶励行」「自主自律」「法令遵守」です。文字にすると仰々しいのですが、要するにルールを守り、他者に礼節をもって接し、時間や約束を守り、人としての信頼感を高めていこうというものです。幸い、ここ数年は大会に参加しても矢上高校の選手は非常にマナーや態度が良く、好感がもてるという評価をいただいています。校内は勿論、大会や地域の中で信頼されるバドミントン部に成長させていきたいと考えています。また、矢上高校でバドミントンがしたいと感じてくれる生徒が増えるようにこれからも頑張っていこうと考えております。

 

 最後に進路保障です。バドミントン部では「学力向上」を最重要事項としています。日々の授業を大切にし、学力向上に尽力する。高校生として果たすべき当然の義務だと考えています。幸い顧問就任以来、多くの部員が国公立大学をはじめとする大学進学、公務員試験の合格とバドミントン部が掲げる「文武両道」の目標を体現してくれています。進学・就職それぞれ違う進路選択をしても、バドミントンを楽しみながら、自らの将来を切り拓く力も育成するというバドミントン部の今後の活動に、ご理解とご協力をいただきますよう宜しくお願いいたします。

 


文責:顧問 中島 寿雄

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